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Baseball Labパ・リーグ順位予想

Baseball Lab [ 著者コラム一覧 ]

投稿日時:2011/04/08(金) 10:00rss

 いよいよ4/12に開幕するパ・リーグ。3/23までの主力選手の成績予測に続いて、パ・リーグの順位をBaseball Lab各著者が占っています。パ・リーグは戦力が拮抗しているだけに、今シーズンも白熱したペナント争いが展開されそうです。各著者それぞれ重視する点や順位予想の手法が違い、必ずしも同じ見通しになっていないところが面白いところです。長いペナントレースでは想像もつかない出来事が起こり、予想と外れることもあるでしょうが、一つの見解として見ていただければ幸いです。皆さんの予想はどの著者と近いでしょうか?




◎蛭川の順位予想


 
 ソフトバンクは投打共に保有する戦力のレベルは非常に高い。長年の課題だった捕手に細川を獲得したことも守備面ではプラス要因。西武は野手の布陣がハイレベルで固まっており、順当に行けばAクラスで優勝争いができる。攻撃面での依存はなかっただけに細川の退団はそれほど痛手にはならないかもしれない。楽天は松井稼頭央・岩村明憲両名がかつての日本時代から見て順当な成績を残せば大幅な得点増が見込めるためAクラス入りが狙える。特に守りでも影響の大きい遊撃手の松井稼頭央がどれだけ働けるかによってチームの成績が大きく左右されるだろう。 オリックスはカブレラの抜けた穴が大きく、イ・スンヨプが活躍したとしてもそれだけではプラスにはならない。上位に食い込むには新加入組を含めた投手陣の奮起が必須条件。ロッテは西岡剛、小林宏が抜けた分は確実に戦力ダウンが見込まれ、苦しい戦いを強いられるだろう。野手では荻野貴司が鍵であり、投手では唐川あたりがチームを引っ張る投手に成長できると心強い。日本ハムは全体的に、安定した戦いが期待できそうな布陣。打撃陣の弱さがネックになり順位としては最下位の予想となってしまったが他チームとの差は決して大きくなく、上位も十分に狙える。
 
※順位予想の方法
・統計データから主要な選手の2011年の成績を予測(プロジェクション)。
・プロジェクションを基に各チームの総得点及び総失点を予測。
・総得点・総失点からリーグ平均に対する利得を計算し、チーム全体での得失点の利得を勝率に変換。予測勝率順に予想順位とする。
・Key Playerは活躍が確定的でなく、かつその選手が活躍するかどうかによってチームの勝率が大きく左右される選手という基準で選んだ。
 
 
◎道作の順位予想
 


 ソフトバンクはCS進出シーズンのオリックスと同じ「余らせる補強」。当時は何人も余らせてバカな補強、と思ったが現実はぴったり。今回も選手が余り、予想上のポジション割り振りはできなかったが、誰かの脱落は絶対にあり、その時に今回の補強の威力が現れるのでは?多村・松中の健康面は気になるところ。
日本ハムは既に抜けると痛い選手が欠けている。日本ハムは上位維持のため当面これ以上負傷者を増やせない。やや戦力的に薄いのが難だがホフパワー如何では見られる打線になるかも。楽天は松井・岩村のシーズン結果を予測するのは現状ではできないはず。特に試合出場数が予想の壁になりそう。
 パリーグの2~4位は横一線。負傷者のかさんだところから脱落。楽天も松井・岩村・田中・岩隈の4人のうち1か月以上の脱落が2人出ると厳しい。西武はプロジェクション(成績予測)で一応上位の力は十分と出るはず。補強できなかった場合の劣化の1つのモデルケース。特に統一球が中村剛也にどう影響するかは注目される。
 ロッテ・オリックスはともに昨年の時点で横一線に近い状況の上、補強が順調な球団があります。選手を抜かれた側の球団はかなり厳しいです。
 
 
◎三宅の順位予想




 
※順位予想の方法
 上の予想は昨年までの実績のみを考慮したもので、今季からの新戦力分、例えば斉藤や澤村などのドラフト組、メジャーからの復帰組、新外国人選手によるものは含まれていない。
これを元に最終的な予想をしてみたいと思う。
 まず基礎データの説明を若干すると、予想に使ったのは打者ではプロジェクションのPAランクC以上の選手、投手ではD以上の選手である。項目”基準OUT数”から右については注釈を見ていただくが、それにもう少し付け加えると、投打共に”基準との比較”の数値が高ければ高いほど実績のある選手が多いということになる。その比率が1以上となったチームと項目は投手では中日と阪神、打者では福岡で、この3チームのこの成績に関しては安定していると考えてよいだろう。ある程度けが人が出てもカバーできる戦力があるということが言える。また、比率の平均値は投打ともに0.9程度なのでそれを超えるか否かも目安となるであろう。以上を踏まえた上で、各チームがこのオフ、自分たちの弱点、つまり”基準との比較”の数値が低い部分に戦力補強を行っているかどうかというエッセンスを加え、最終的な予想を組み立てたいと思う。
 
 ソフトバンクの打線は内川、カブレラを補強し、過剰気味とも言えるほどの戦力。オーダーをどうするのか不明な点はあるものの、よほどのことがない限り、この部分での期待はずれは考えられない。投手力も若干量的に不安は感じるが先発転向となる摂津、そして大器の大場など楽しみな投手もいる。
 西武は戦力的に大きな上積みはなさそうだが、昨季2位フィニッシュが証明しているとおり、元々戦力は充実していた。怪我等により、その戦力を発揮できない部分があっての成績なので、今季その不安が解消されれば福岡に迫ることも考えられる。
 日本ハムは斉藤が話題を独占しているが、上位進出の鍵になるのは中田であろう。中田の打力でどの程度基礎データから数字を上乗せできるのか興味深い。基礎データでは若干差がある楽天だが、岩村&松井の上積み分は含まれていない数字。彼らに実績があること、そして以前彼らのポジションにいた選手のレベルを考えると、数字を上げてくるのは間違いのないところ。後は投手陣がどの程度レベルアップしてくるかだ。ロッテは西岡の離脱の影響が小さくない。特に大きな戦力補強はなかったので、穴埋めが上手くいかないと楽天に逆転されるケースがあるかも?オリックスは現状けが人も出ていて苦しい状況。T-岡田のパワーアップが楽しみだが、上積みはそれだけか?
 
 

◎鳥越の順位予想



 パリーグは、内川、カブレラ、細川を獲得したソフトバンクが有利。西武は細川を抜けた穴を埋められるかがポイントとなってくる。そして、3位争いが激しくなると考える。岩隈の残留と岩村、松井稼を補強した楽天が一歩リードという感じ。日本ハムは、メジャーへ行った建山の穴を埋められるか。そして、守護神である武田久が復活出来るかが重要となってくるであろう。また、田中賢、小谷野と言った主力のけがも少なからず影響してくであろう。オリックスは、昨年最多勝の金子がけがで出遅れるのが痛すぎる。打線もカブレラが移籍したため得点力も落ちるだろう。千葉ロッテは、昨年の1番バッターと守護神がいなくなったのが大きく、更に今江もけがで出遅れている。荻野貴や清田と言った若手や井口や里崎などのベテランの活躍が必要となってくるであろう。

今回の順位予想はセイバーメトリクスで用いられる指標を参考に行った。
投手:WHIP・被打率・被出塁率・K /BB・LOB%
野手:OPS・NOI・GPA・SecA・TA
投手はいかに得点をとられないかという指標用い、野手は出塁率と長打率を使用している指標を中心に用いた。
 


◎森嶋の順位予想



ソフトバンクの戦力は普通に盤石。オリックスは毎年の独自方針による野手補強は大変興味深いが、そろそろ実績を出してほしいところ。西武は前年度は地力を出しきれなかった感あり、フルシーズンフルメンバーなら当然優勝候補。ロッテはセ・リーグの阪神同様、野手成績のノイズがいい方にぶれすぎていたきらいあり、要注意。楽天はメジャー組は額面通りの働きをすると思われる。最も底上げが必要な救援陣がどうなるか。日本ハムは日本随一のロースコアゲーム球団なので、その場のめぐりあわせ次第でぶれ多し。



◎岡田の順位予想
 


 昨年は故障者の続出と不運に見舞われた西武。中村がシーズン通して出場できれば攻撃面の隙は少ない。投手は先発陣のマネジメント部分が大きなウェイトを占める。シーズン序盤から先発投手の過度な使いこみさえなければリーグ屈指の先発陣が力を発揮しそう。ソフトバンクは攻撃面でカブレラの獲得が最大の補強。内川・細川も昨年までの弱点部分を補うもので優勝する戦力は十分。投手陣は摂津投手の先発転向が大きなカギ。優秀な投手が先発を務めるのは理にかなっており、ソフトバンクにとってシーズンを決する要素となるかも。日本ハムは1B/LFの攻撃力に目途を付けたのは大きい。田中賢・糸井で得失点差を稼ぐ所に中田・ホフパワーでさらなる上乗せがありそう。懸念点は相次ぐ内野陣の故障。ダルビッシュ投手は別格、その他の投手は内野の助けを借りて相変わらずうまく失点を防ぎそうな布陣。楽天は松井稼頭央・岩村明憲両名の獲得で得点力はある程度改善できると思うが、上位を脅かすにはもう一枚長距離砲が足りないと思われる。投手陣は岩隈・田中・永井・ラズナーの先発4枚目まではかなり優秀。ブルペンにも人材が揃いつつあり上位をうかがえる布陣。ロッテは西岡剛の穴を埋めるのはかなり難しいだろう。後任は荻野貴選手が本命だが、故障明け&ハードルの高いコンバートと平均的な遊撃手として働ければ十分。ディフェンスでは先発・救援陣ともにやや層が薄く、主力の流出にも関わらず編成がなかなか手を打てなかったのは厳しい。オリックスは攻撃面でカブレラ移籍に加え北川の故障。投手でもエース金子が開幕から2カ月は戦線離脱、近藤投手も故障と不運が続く。投打の主力離脱で失うであろう得失点はかなり大きいと思われ、多くの新加入選手のうち救世主的な存在が出ることに期待。
 
※順位予想の方法
・過去3年のデータから主要な選手の2011年の成績を予測
・成績予測から総得点及び総失点を予測。
・総得点と総失点からチーム勝率を算出
・Key Playerはチームのポジション別の状況を鑑み得失点への影響が大きいであろう選手を選出
 

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