Batted Ball Batting Stats
岡田友輔 [ 著者コラム一覧 ]
開幕から各チーム20試合余りを消化しています。シーズン前から統一球の導入などで話題になりましたが、この時点のデータで何か言えるとは思っていません。今のところどのような数字になっているのかだけ確認しておきましょう。
使用するデータは昨年とここまで(5月9日終了時まで)の打者のBatted Ball Statsです。各チームの成績とリーグでまとめたデータを用意しました。今季は消化試合が少ないので、リーグ全体の数字を見るくらいが良いかと思います。各項目は平均得点・K%(打席に占める三振の割合)・BB%(打席に占める四球の割合)・BABIPなどに加え、バットにボールが当たった際の打球種別の割合を併記しています(ゴロ%・ライナー%・フライ%)。さらに隣の内野フライ%はフライ全体に占める内野フライの割合です。内野フライはほぼアウトが見込める打球なので、攻撃側にとってこの値が多いのは得点力を落とす可能性があります。HR/外野フライは本塁打を外野フライの総数(本塁打も含む)で割ったものになります。最後にゴロ・外野フライがそれぞれアウトになる割合です。失策による出塁の場合もアウトにならなかったこととしてカウントしています。

Batted Ball Statsで数字の割合に変化がありそうなのはHR/外野フライとゴロ・フライがアウトになる割合でしょうか。これが統一球の影響なのかそうでないかはもう少し試合を消化しないと何とも言えません。ただ、セ・リーグではゴロがアウトになる割合の増加、パ・リーグでは外野フライがアウトになる割合の増加でBABIPがかなり抑えられているようにも見えます。外野フライが本塁打になる割合も大きく下がっています。統一球の影響を見る上でこれらの項目はある程度参考になる指標だと思います。こういった数字がシーズン通して続くと平均得点を下げた要因と見ることもできそうです。今後も定期的にデータの推移を見守っていきたいところです。
使用するデータは昨年とここまで(5月9日終了時まで)の打者のBatted Ball Statsです。各チームの成績とリーグでまとめたデータを用意しました。今季は消化試合が少ないので、リーグ全体の数字を見るくらいが良いかと思います。各項目は平均得点・K%(打席に占める三振の割合)・BB%(打席に占める四球の割合)・BABIPなどに加え、バットにボールが当たった際の打球種別の割合を併記しています(ゴロ%・ライナー%・フライ%)。さらに隣の内野フライ%はフライ全体に占める内野フライの割合です。内野フライはほぼアウトが見込める打球なので、攻撃側にとってこの値が多いのは得点力を落とす可能性があります。HR/外野フライは本塁打を外野フライの総数(本塁打も含む)で割ったものになります。最後にゴロ・外野フライがそれぞれアウトになる割合です。失策による出塁の場合もアウトにならなかったこととしてカウントしています。

Batted Ball Statsで数字の割合に変化がありそうなのはHR/外野フライとゴロ・フライがアウトになる割合でしょうか。これが統一球の影響なのかそうでないかはもう少し試合を消化しないと何とも言えません。ただ、セ・リーグではゴロがアウトになる割合の増加、パ・リーグでは外野フライがアウトになる割合の増加でBABIPがかなり抑えられているようにも見えます。外野フライが本塁打になる割合も大きく下がっています。統一球の影響を見る上でこれらの項目はある程度参考になる指標だと思います。こういった数字がシーズン通して続くと平均得点を下げた要因と見ることもできそうです。今後も定期的にデータの推移を見守っていきたいところです。
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野球を客観視した独自の論評、分析、および研究を特徴として、野球に関するさまざまな考察をしています。
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