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得点価値から計るゴロとフライ

岡田友輔 [ 著者コラム一覧 ]

投稿日時:2010/12/01(水) 10:00rss

 ペナントレース終盤、巨人の坂本選手がポップフライを多く打って、監督やメディアからフライをあげることに否定的な見解が目立ちました。野球の試合を見ていて攻撃ならバッターがヒットを打つかアウトになるかを見ているのがほとんどかと思います。良い機会なので、ヒットやアウトといった視点からではなく、ゴロ・フライ・ライナーなど打球性質の違いに注目して、その特性を見てみましょう。


1.打球種類の割合

 はじめにゴロ・フライ・ライナーはバットにボールが当たった場合、どのくらいの割合で出現するのでしょう。
2010年のデータだとゴロ(犠打を除く)47.8%、フライ45.3%、ライナー6.9%となっています。

下の図は200打席以上の選手を対象にした箱ひげ図です。箱ひげ図は、最小値と最大値(両ひげの先)、第一四分点と第三四分点(箱の上辺と下辺)、そして中央値(箱の中の点)を利用します。
中央値の位置により、データの対称性を判断します。
2つのひげの部分に四分の一ずつ、箱の中に半分のデータが入っています。
箱の中は中央値を中心として、全体の4分の一ずつに分かれるようになっています。




2010年の主力打者ではゴロ・フライ・ライナーの分布が図の範囲程度に収まっています。
横浜の石川・藤田はゴロの割合が65%を超えるゴロタイプ。一方フライが多い打者として西武・中村(65.3%)や巨人・坂本(64.7%)などが存在します。冒頭に名前の挙がった坂本選手はNPBでも非常にフライの多い打者だと分かります。選手の詳細については分析データの個人打撃・Batted Ballを参考にしてください。


2.出塁割合から見たゴロとフライ

 それではゴロ・フライ・ライナーの違いは、どの程度出塁や得点に影響するのでしょうか。
今回は打球性質の利得を見るために、失策や野選も出塁にカウントして計算しています。
これなら「ゴロはフライに比べ失策が起こりやすい」点などを考慮して、影響を測ることが出来ます。



 上の図はゴロ・フライ・ライナー別に出塁した割合の分布です。ライナーの出塁が高いのは当然ですが、ゴロとフライではフライのほうが出塁に対して有利な打者が多く存在するようです。もちろんゴロを打つ方が有利になる打者もいます。阪神の平野はゴロの出塁割合が39.6%と対象選手中最高の数字で、フライを打つよりも出塁する割合が高いです(こういった選手は200以上打席に立った選手では125人中22人)。坂本もゴロの出塁が高い選手の一人でした。


■打球性質別出塁割合(200打席以上)          
名前 ゴロ フライ ライナー   名前 ゴロ フライ ライナー
和田 一浩 .350 .387 .879   荒金 久雄 .220 .409 .818
井口 資仁 .338 .391 .688   石井 義人 .340 .313 .600
多村 仁志 .303 .421 .694   片岡 易之 .351 .303 .588
カブレラ .381 .422 .679   松本 哲也 .299 .409 .737
鳥谷 敬 .350 .372 .588   松中 信彦 .256 .257 .846
青木 宣親 .366 .407 .795   桜井 広大 .333 .283 .615
阿部 慎之助 .296 .347 .708   ルイーズ .304 .517 .769
小笠原 道大 .315 .415 .636   日高 剛 .284 .333 .529
マートン .333 .465 .707   陽 岱鋼 .315 .361 .692
西岡 剛 .356 .413 .813   山﨑 武司 .253 .360 .500
ラミレス .270 .409 .595   聖澤 諒 .313 .428 .619
栗山 巧 .309 .392 .658   本多 雄一 .350 .294 .636
T-岡田 .218 .503 .739   堂上 直倫 .307 .294 .667
森野 将彦 .300 .389 .818   村田 修一 .268 .353 .667
田中 賢介 .318 .366 .723   原 拓也 .233 .327 .600
鉄平 .340 .332 .686   大引 啓次 .275 .372 .333
小谷野 栄一 .322 .395 .583   藤田 一也 .345 .356 .900
新井 貴浩 .300 .401 .714   金子 誠 .250 .386 .647
坂本 勇人 .343 .313 .773   赤田 将吾 .250 .317 .571
糸井 嘉男 .341 .400 .733   上本 達之 .206 .429 .769
中島 裕之 .276 .429 .686   大野 奨太 .333 .232 .600
城島 健司 .289 .367 .719   川端 慎吾 .374 .258 .667
ブラゼル .239 .489 .727   二岡 智宏 .278 .322 .667
スレッジ .203 .455 .632   ヒューバー .230 .333 .636
ハーパー .373 .456 .571   天谷 宗一郎 .306 .311 .563
ホワイトセル .234 .562 .875   高橋 信二 .281 .243 .667
今江 敏晃 .362 .347 .763   石原 慶幸 .356 .326 .643
稲葉 篤紀 .234 .376 .794   荒木 雅博 .347 .310 .667
フェルナンデス .299 .434 .667   下園 辰哉 .319 .331 .826
栗原 健太 .323 .379 .722   赤松 真人 .361 .275 .813
福浦 和也 .247 .359 .760   野本 圭 .293 .221 .636
内川 聖一 .278 .374 .702   大松 尚逸 .244 .308 .806
畠山 和洋 .325 .350 .727   谷繁 元信 .300 .283 .714
バルディリス .283 .395 .567   渡辺 直人 .255 .341 .577
梵 英心 .284 .357 .744   石川 雄洋 .347 .402 .600
平野 恵一 .396 .370 .632   東出 輝裕 .263 .342 .576
廣瀬 純 .317 .399 .610   内村 賢介 .290 .464 .500
小久保 裕紀 .336 .320 .609   長谷川 勇也 .281 .339 .724
高橋 由伸 .262 .429 .692   宮本 慎也 .222 .341 .675
北川 博敏 .328 .351 .905   中田 翔 .234 .366 1.000
ブランコ .313 .425 .737   カスティーヨ .246 .385 .750
川﨑 宗則 .325 .420 .600   田上 秀則 .227 .275 1.000
オーティズ .275 .388 .818   大島 洋平 .265 .295 .833
エドガー .214 .410 .700   福地 寿樹 .258 .386 .857
高山 久 .301 .433 .810   井端 弘和 .273 .302 .667
里崎 智也 .307 .557 .583   藤本 敦士 .217 .269 .563
飯原 誉士 .292 .393 .455   小窪 哲也 .218 .233 .750
田中 浩康 .273 .365 .646   亀井 義行 .203 .234 .500
中村 剛也 .314 .375 .471   森本 稀哲 .281 .361 .704
サブロー .341 .330 .857   山崎 勝己 .213 .413 .818
高須 洋介 .290 .242 .741   細川 亨 .256 .260 .875
清田 育宏 .324 .389 .909   的場 直樹 .169 .347 .556
嶋 基宏 .325 .470 .767   鶴岡 慎也 .228 .287 .875
坂口 智隆 .341 .350 .579   武山 真吾 .220 .221 .588
嶋 重宣 .267 .284 .864   鈴木 郁洋 .188 .333 .571
岩本 貴裕 .296 .413 .600          
後藤 光尊 .280 .397 .700          
荻野 貴司 .367 .371 .538          
金本 知憲 .326 .305 .733          
松田 宣浩 .265 .310 .900          
ブラウン .305 .298 .778          
デントナ .191 .467 1.000          
草野 大輔 .212 .331 .615          
相川 亮二 .252 .362 .773          
ガイエル .200 .248 .813          
中村 紀洋 .272 .347 .692          
金 泰均 .276 .394 .759          
脇谷 亮太 .323 .347 .737          
長野 久義 .286 .414 .706          
ペタジーニ .195 .460 .889          


3.得点への影響

 出塁する割合とは別に得点への影響でもゴロとフライを検証してみましょう。
この評価は、得点を挙げるという攻撃の究極目標ゆえに非常に重要です。算出は2004~2010年の得点期待値がベースになります。



この得点期待値表を使い、ゴロやフライが生まれる前後の変化を比較して、各選手の打球種類ごとに得点へのインパクトを算出しています。例えば無死一塁(得点期待値0.851)でゴロを打ち(安打)、無死一二塁(得点期待値1.450)ならこの場合のゴロの得点へのインパクトは0.599と見積もることができます。この作業をすべての選手のすべての打球性質でおこない、1本あたりの得点への貢献を算出しています。NIPはNot In Playでバットにボールが当たらなかった場合「三振」「四死球」などの影響をまとめたものになります。



 得点への影響の分布で見るとゴロはほとんどの選手がマイナスを計上しています。さらにゴロの分布はフライに比べ非常に幅が小さいです。これはフライに比べ、技量やパワーが介在する余地が少なく、打者にとってはうまみが少ない打球と言えるかもしれません。対してフライは得点へのインパクトが強く、パワーのある打者の得点への影響はより大きいです。さらに長打を期待できない多くの選手でも得点に正の影響があります。下の表は打球種類別のインパクトの詳細です。右端の得点貢献は、平均的な打者に比べどれだけ得点を上乗せしたのかを先ほどの得点期待値を基に算出しています。坂本選手のフライの得点貢献は1打球あたり0.078と中央値よりやや低いです。これは内野フライが多い影響なのかもしれませんが、得点への影響値はゴロよりも大きく、「転がす」ことを意識して打つ必要はないようです。データ全体を見ると出塁に続き得点への影響の面でも、ゴロはフライに対して分が悪いようです。
 

■打球性質別得点貢献(200打席以上)                  
名前 ゴロ フライ ライナー NIP 得点貢献   名前 ゴロ フライ ライナー NIP 得点貢献
和田 一浩 -.033 .210 .392 .022 56.3   荒金 久雄 -.113 .129 .407 -.085 1.3
井口 資仁 -.034 .183 .312 .017 52.1   石井 義人 -.050 .055 .228 -.032 1.1
多村 仁志 -.040 .222 .294 -.093 44.0   片岡 易之 -.036 .031 .099 -.030 0.5
カブレラ -.008 .233 .295 -.027 43.2   松本 哲也 -.023 .059 .278 -.086 0.3
鳥谷 敬 .010 .183 .233 -.033 42.7   松中 信彦 -.076 .069 .198 -.050 -0.2
青木 宣親 -.014 .153 .317 .051 41.6   桜井 広大 -.022 .051 .110 -.057 -0.3
阿部 慎之助 -.066 .176 .310 .005 41.4   ルイーズ -.059 .279 .230 -.165 -0.3
小笠原 道大 -.027 .225 .172 -.047 41.3   日高 剛 -.063 .055 .080 -.039 -1.0
マートン -.030 .216 .264 -.030 40.5   陽 岱鋼 -.019 .151 .315 -.151 -1.7
西岡 剛 -.015 .139 .334 -.024 38.5   山﨑 武司 -.104 .174 .156 -.141 -1.9
ラミレス -.080 .279 .107 -.141 37.3   聖澤 諒 -.051 .150 .110 -.101 -2.1
栗山 巧 -.020 .124 .312 .049 36.3   本多 雄一 -.024 .032 .223 -.074 -2.4
T-岡田 -.132 .380 .408 -.116 35.4   堂上 直倫 -.096 .056 .191 -.032 -2.8
森野 将彦 -.050 .147 .324 -.014 34.5   村田 修一 -.086 .116 .344 -.145 -2.8
田中 賢介 -.026 .067 .235 .052 32.0   原 拓也 -.084 .041 .087 .010 -2.8
鉄平 .019 .062 .278 .025 28.1   大引 啓次 -.038 .071 .023 -.071 -2.9
小谷野 栄一 -.040 .193 .236 -.123 27.0   藤田 一也 -.035 .107 .278 -.159 -2.9
新井 貴浩 -.065 .169 .303 -.048 27.0   金子 誠 -.102 .165 .216 -.144 -3.6
坂本 勇人 -.018 .078 .268 -.027 26.1   赤田 将吾 -.078 .130 .090 -.094 -3.6
糸井 嘉男 -.026 .154 .254 -.007 25.6   上本 達之 -.150 .115 .483 -.124 -3.9
中島 裕之 -.132 .197 .386 -.050 24.8   大野 奨太 -.056 -.014 .262 -.059 -3.9
城島 健司 -.082 .155 .261 -.017 24.4   川端 慎吾 -.036 .011 .222 -.082 -4.0
ブラゼル -.122 .298 .306 -.196 23.5   二岡 智宏 -.064 .076 .363 -.147 -4.1
スレッジ -.124 .290 .251 -.079 22.8   ヒューバー -.159 .109 .224 -.051 -4.1
ハーパー -.028 .311 .214 -.070 22.7   天谷 宗一郎 -.021 .040 .026 -.052 -4.3
ホワイトセル -.107 .405 .443 -.095 22.6   高橋 信二 -.058 .007 .231 -.009 -4.7
今江 敏晃 -.042 .103 .413 -.080 22.6   石原 慶幸 -.032 .058 .316 -.110 -5.1
稲葉 篤紀 -.094 .176 .287 -.043 21.4   荒木 雅博 -.027 .003 .183 -.045 -5.5
フェルナンデス -.028 .197 .293 -.009 20.2   下園 辰哉 -.054 -.005 .352 -.034 -5.7
栗原 健太 -.035 .142 .216 -.033 19.7   赤松 真人 -.008 .000 .292 -.170 -6.3
福浦 和也 -.081 .105 .433 -.013 18.4   野本 圭 -.043 -.015 .374 -.071 -6.5
内川 聖一 -.086 .100 .282 .012 17.2   大松 尚逸 -.152 .078 .296 -.039 -6.8
畠山 和洋 -.038 .161 .358 -.047 17.0   谷繁 元信 -.102 .032 .201 -.067 -7.2
バルディリス -.054 .136 .133 -.028 15.8   渡辺 直人 -.102 .011 .184 .030 -7.5
梵 英心 -.045 .074 .251 -.015 15.0   石川 雄洋 -.029 .089 .222 -.123 -7.8
平野 恵一 .013 .050 .152 -.012 14.8   東出 輝裕 -.086 .058 .107 -.032 -7.8
廣瀬 純 -.050 .123 .116 -.042 14.1   内村 賢介 -.119 .094 .110 -.010 -7.9
小久保 裕紀 -.021 .088 .185 -.073 13.3   長谷川 勇也 -.094 .068 .254 -.035 -8.3
高橋 由伸 -.077 .236 .377 -.045 12.7   宮本 慎也 -.095 .051 .119 .015 -8.3
北川 博敏 -.027 .108 .393 -.084 12.6   中田 翔 -.155 .115 .778 -.150 -8.5
ブランコ -.078 .229 .384 -.104 12.6   カスティーヨ -.148 .130 .325 -.123 -9.4
川﨑 宗則 -.039 .126 .167 -.041 12.5   田上 秀則 -.133 .048 .957 -.133 -9.5
オーティズ -.077 .192 .252 -.111 12.0   大島 洋平 -.063 -.006 .260 -.049 -9.5
エドガー -.130 .221 .300 -.040 10.6   福地 寿樹 -.094 .047 .353 -.111 -10.7
高山 久 -.012 .169 .243 -.127 10.5   井端 弘和 -.153 -.018 .359 .013 -10.9
里崎 智也 -.051 .302 .119 -.067 9.6   藤本 敦士 -.111 -.021 .101 -.083 -11.0
飯原 誉士 -.083 .148 .050 -.020 9.5   小窪 哲也 -.148 -.023 .282 .015 -11.8
田中 浩康 -.085 .100 .128 .066 7.5   亀井 義行 -.141 -.004 .131 -.099 -14.2
中村 剛也 -.163 .248 .200 -.124 7.3   森本 稀哲 -.096 .005 .330 -.056 -15.1
サブロー -.046 .100 .378 -.074 6.7   山崎 勝己 -.168 .098 .391 -.186 -15.4
高須 洋介 -.039 -.003 .477 .005 6.3   細川 亨 -.110 .049 .281 -.154 -17.1
清田 育宏 -.026 .171 .440 -.080 6.2   的場 直樹 -.179 .093 .131 -.140 -17.3
嶋 基宏 -.048 .155 .268 -.061 5.7   鶴岡 慎也 -.126 .010 .560 -.217 -18.1
坂口 智隆 -.045 .079 .141 -.020 5.4   武山 真吾 -.116 -.051 .192 -.101 -20.5
嶋 重宣 -.070 .041 .449 -.040 4.9   鈴木 郁洋 -.168 .057 -.020 -.181 -23.3
岩本 貴裕 -.001 .244 .092 -.241 4.7              
後藤 光尊 -.086 .121 .246 -.081 4.7              
荻野 貴司 .039 .028 .030 -.018 4.5              
金本 知憲 .013 .078 .229 -.093 4.5              
松田 宣浩 -.050 .120 .368 -.165 4.4              
ブラウン -.056 .109 .302 -.090 4.3              
デントナ -.128 .290 .278 -.128 4.1              
草野 大輔 -.104 .113 .146 -.024 3.8              
相川 亮二 -.086 .078 .359 -.075 3.5              
ガイエル -.108 .047 .379 -.010 3.3              
中村 紀洋 -.078 .106 .198 -.036 3.2              
金 泰均 -.154 .207 .254 -.080 3.0              
脇谷 亮太 -.044 .139 .270 -.089 2.3              
長野 久義 -.090 .192 .302 -.133 2.2              
ペタジーニ -.134 .189 .494 -.089 1.8              


4.ゴロとフライのメリット・デメリット

ここであらためてゴロ・フライの長所と短所を考えてみましょう。
 
ゴロの長所
・フライに比べアウトになっても走者の進塁を見込める
・相手守備の失策や野選がフライよりも期待できる
 
ゴロの短所
・長打が期待できない
・併殺打の可能性がある
 
フライの長所
・長打(本塁打)が期待できる
・出塁の割合がゴロに比べ高い
 
フライの短所
・ゴロに比べアウトになると走者の進塁があまり見込めない
・内野フライはほぼ100%アウトになる
 (内野フライの得点へのインパクトは1本あたり-0.27)
 
といったところでしょうか。
 日本では進塁打などの評価が高いですが、得点のインパクトで考えるとアウトになるので期待値の変化でマイナスになってしまいます。さらに、長打が生まれにくく、走者がいる場合は併殺打になるリスクも大きいです。一方でフライは、ゴロに比べアウトで進塁出来ない点と内野フライを打ち上げたときのマイナスイメージが強く、その裏側にある利得部分を軽視されがちなのかもしれません。
 もちろんゴロを打つ事が悪いと言っているわけではありません。しかし、得点の構造から考えてみるとライナー、四死球(1四死球あたり0.30の得点貢献)に次いでフライが有効なのが上記のデータからわかります。それを理解した上でゴロが有利に働く打者も存在すると考える方が良いでしょう。局面で見れば、同じアウトなら進塁させたゴロの方がよく見えるのは当然でしょう。ただ、その裏側に隠れているフライの利得を見逃し続けることは、得点に対してマイナスの面が強いようです。
 

コメント

みんなの評価:5



評価: Posted by at 2010/12/03 22:09:35 PASS:

 これは、セイバーメトリクスと、従来の野球観とが対照的なところで
だからこそ意義の大きいところですね。
「ゴロ打ち」と「フライ打ち」の選手の違いは、誰しも容易に感得できるので
とっつきやすいのでは?と思います。

評価: Posted by りんちゅー at 2010/12/05 09:49:04 PASS:

上手く伝わると良いんですが・・・
MLBや国際試合を見ているとこの部分の違いを感じますね。

Posted by 岡田友輔 at 2010/12/05 12:45:56 PASS:

種類の多いフライの方が有利な数字がでるんじゃないの?

Posted by パプア at 2016/06/14 15:06:12 PASS:
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